身体と直接的な対応関係にあるレベルにおいて、
意識は思考であり、無意識は感情です。
そして無意識は身体感覚ですので、無意識=感情=身体感覚です。
思考とは、言語を使って、論理的に考えることです。
ここが合理の場であり、分析や客観的アプローチが発生します。
言語を発生させ、それを使うことで「意味」が生じます。
無意識の身体体験としての感情も、それを言語化することで意味づけがなされます。
思考は、価値観・信念(ビリーフ)を生成し、意図をもち、志向性をもちます。
理解、発見、気づきはこのフィールドにもたらされるものです。
したがって思考が人間活動の方向性を示します。
意識=思考が、無意識との対話により、無意識を方向づけ、
人間の現象を、
つまり心や身体の状態、症状など、その人の行動や言動などを
創り出していきます。
また思考は無意識へのフィルターとしての機能をもち、
無防備な無意識を守る役割があります。
「意識は無意識を守る門番である」ともいわれます。
ただし、そのフィルターを一瞬で、思考が気づかないうちに、
通過してしまう強い作用・刺激もあります。
人間の基本的欲求(性欲、食欲など)にかかわるものがその多くです。
サブリミナル効果はそれを利用したものです。
感情が無意識の領域であり、身体感覚である、
ということがピンとこない方もいるかもしれません。
例えば、「楽しい」という感情を思い浮かべてみてください。
それを言葉で詳しく表現してみてください。
身体全体が軽く飛び跳ねる感じでしょうか。
お腹から胸にかけて熱いものが湧き上がってきて、顔がホテってくる感じでしょうか。
はたまた、背中から頭上にエネルギーが突き抜ける感じでしょうか。
人それぞれで、そして思い出した体験によって、感じ方は違うと思いますが、
詳しくみるとそのベースにあるのはすべて身体感覚であることがわかると思います。
この感情の積み重ね(感覚の回数)が、
あるいは少数の強烈な感情体験(感覚のインパクト)が、
思考の場で意味づけされ、その強化によってビリーフがつくられます。
願望の実現、目標の達成など「自分の望ましい状態を手に入れる」際に、
特定のビリーフが制限となっているケースが数多くあります。
また、一般的によくいわれるように、
無意識の力は意識の力と比べると、とてつもないパワーがあります。
その力の比は、「10:1」とか「97:3」とか、
人によっては「200万:1」、さらに「無限大:1」ともいわれます。
それらは広範な無意識の領域の、
どこまでを範囲にいれるかによっての、
あるいはどこまでの範囲を使うかによっての、
認識の違いでしょう。
とにかく、そうしたとってもパワフルな無意識の力を、
どのようにしたら使うことができるのでしょうか。
無意識に働きかけるスキルはたくさんありますが、
スキルで使われているエッセンスは、
イメージ、イメージを強くするための五感、催眠、トランスです。
これらによって無意識に深く働きかけることができます。
無意識に働きかけるには、思考という心的活動をできるだけ低下させる必要があります。
イメージを強くもってその内的体験の中にいるということは、
合理的な思考によって現実の状況の中に留まろうという機能が
低下している状態にあるといえます。
五感を鋭敏に使い、その感覚に集中すること、
「身体感覚そのもので在る」ことに近づくことは、
無意識への直接的な接近になります。
また、催眠状態、トランス状態は、思考活動自体が著しく低下している状態です。
思考活動を抑えることで、思考というフィルター(ブロック)機能が
作動しにくくなります。
そうした状態をつくることで、無意識にアクセスしやすくするのです。
瞑想はそのような状態を意識的に強く深くつくりだすことができる、
無意識への働きかけを行うための、最も有効な方法のひとつです。
また、潜在意識を使った願望実現のノウハウで、よくいわれるものに、
朝起きてボーっとしているときと、
夜寝る前の意識があやふやになっているときに、
自分の書いた目標を毎日読む、といったものがあります。
これは朝と夜の思考がはっきりと働いていないとき、
つまり1日の中で無意識にアクセスしやすいときを見はからって、
自分の目標を読むことで、それを無意識に送り込み、
無意識がその強力なパワーを使ってその目標に向かって働くようにするという方法です。
無意識を、意識的に使うことで、
あなたの夢の実現はグ〜ンっと近くなります。
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板垣 善昭 (いたがき よしあき)
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