キャッシュフロー・ベースト・マネジメント(CFBM)の基本、
そこには、現金の流入(キャッシュ・イン・フロー)と
流出(キャッシュ・アウト・フロー)しかないありません。
当たり前ですね。
現金の流入は、サービスを提供した対価の受け取りです。
現金の流出はサービスを受けた対価の支払いです。(金融収支は除く)
会計的にざっくりいうと売上と費用のことです。
さて、ここからが大事です。
現金の流入の多寡は、提供したサービスの質と量で決まってきます。
そういう意味でも、サービスの提供に集中するのが、ビジネス活動の中心なのです。
そして現金の流出は、現金の流入を生み出すものです。
この後半部分、現金の流出については気をつけてください。
特に「支払い」=「減らすもの」とストレートに等式が浮かんでくる方はご注意ください。
基本的にはキャッシュを支払うということは、
キャッシュを生み出すこと(商品、製品、役務、労働、設備、広告宣伝、出資etc.)への
広い意味での事業投資ですから、
そこには必ずキャッシュを生み出すという効果つまり有効性がなければなりません。
さらに効果をどれだけ効率よく生み出すかという効率性(費用対効果)も
加味されてきます。
キャッシュアウトについての、この有効性と効率性という視点をしっかり頭の中に置いてください。
このことがしっかり理解できてないと、売上をもたらさない無駄な費用をどんどん垂れ流しにしたり、
逆に闇雲にコストを削減して将来の成長の機会を失うことになったりします。
とてもシンプルで、当たり前の視点ですが、最も重要な点です。
コストの支払いの一つひとつについて、まずその有効性を考えます。
このコストは現金を生み出すのか、と。
そして次にその効率性を考えます。
支払った費用と見合うだけの売上をもたらすのか、と。
キャッシュを生み出さない、もしくは生み出しても効果が少ない費用を削減するのが、
コスト削減です。
より大きなキャッシュを効率的に生み出すことができると判断したならば、
コストは増やすべきなのです。
「コストは減らすもの」という考えが強く頭にこびりついている方はお気をつけください。
このキャッシュアウトの将来にわたるキャッシュを生み出す力を評価したのが、
企業価値/事業価値/投資価値の評価(ヴァリュエーション)です。
その評価をする際に、割引現在価値の算定やリアルオプションの手法といった難しい話が入ってくるのです。
それは、現在のキャッシュアウトが、将来どれだけのキャッシュを生み出すのかについて、どこまで厳密に計算してくかという、投資判断の際の価値観の問題です。
それはお好みによりますが、長期的な将来予測は当たらないことを考えれば、
厳密さをどこまでも追求することが、
よりよいビジネス結果をもたらすとは一概にはいえません。
やはりそこも、有効性と効率性を考慮することが大事です。
ある程度の計算をしたら、プロトタイプをつくって行動に移すことが肝要です。
(→ #5 U理論 参照)
以上のように、計数的な経営管理の原理原則はキャッシュに注目することです。
キャッシュのイン・フローと提供するサービスの質と量を結びつけ、
キャッシュのアウト・フローと将来生み出されるキャッシュへの有効性と効率性をつなげて、
日々、繊細かつ大胆にキャッシュフローを管理していくことが、
企業を存続させるための大切なスタンスになります。
今回のアーティクルで、
連続アーティクル「What do you want ? −ビジネス編−」は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
といいつつ懲りない私は(笑)、引き続きまして、
経営/ビジネスについてのより詳細な各論を、
ヴァイラルアーティクルにて展開していきます。
その最初は「戦略論」です。
このアーティクルの全貌と私の正体は以下のサイトでご覧になれます。
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板垣 善昭 (いたがき よしあき)
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