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著 者: さかき まさお
ジャズ=4ビートっていうのが基本原則、自分も含め伝統的なジャズをあまり良く知らない人たちも「言われてみればそうだなぁ」と思うのではないでしょうか。

でも、自分たちは、その本当の伝統的なジャズに触れることはあまりなく、きっとよく耳にするのが、"ニュー・ジャズ"と言われる"ジャズ=4ビート"とは異なるスタイルの"ジャジーなテイストや雰囲気を感じさせるモノ"ではないでしょうか。
時代的には、'92〜'93年くらいの全米チャートでブレイクしランキングされた"ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ"あたりではないかと言われています。

この、いつからが"ニュー・ジャズ"で、いつまでが"ジャズ"なのかといった議論は、自分では応えようもなく応えられません。
こだわる人はこだわってしまうようなテーマではありますが、きっと誰も結論を導き出すことはできないのはないかと思います。

ニュー・ジャズの発祥の地は、ロンドンと言っても問題はないだろうと言われているようですが、ソウル、リズム&ブルース、ジャズなど、もともと深く根付いているジャマイカ系が多く住む地域、人物により、つくりあげられたと言われています。

こういったバックボーンがある中で、オランダ出身のテナー・サックス・プレーヤー"DULFER"が日本デビューアルバム"Big boy"を'94年にリリース。
"筋金入りのアナーキスト"の名を持つDULFERは、日本での知名度はほとんど無しの状態。

しかし、この"DULFER"は、あの美人サックス・プレーヤー"キャンディ・ダルファー"(自動車メーカーのCMにも出演していたと言えば、なんとなく覚えのある人もいるかもしれない)のダディ、そう親父さんだったわけです。

この"DULFER"の過去リリースしたアルバムは僅か1枚のみ。メイン活動は"ジャム・セッション"らしい。
それもどうやらセッション相手は、ジャズだけでなく、ヘヴィ・メタから民族音楽までと広く(広すぎ?)、クラブやバーなどで年間250本ものライブ・セッションをこなしている?こなしていた?ということです。

アグレッシブに活動はしていたものの、なぜアルバムが1枚しかないのか?
"DULFER"の言葉としては「俺は記録を残したくなく」「CDは地球上で最も価値の下落の激しい商品だぜ」と一喝しています。
まさに"アナーキー"。

自分がもつ"ジャズ"というイメージ(もともとはっきりしていないが)を、あっさりとぶち壊していただきました。

このアルバムは、かなりロッカーなギターサウンドをバックに"DULFER"が自由奔放に、サックスを吹きまくるっ!といったアルバムになっています。

イントロあたまから緊急車両のサイレンが入り、ロック色の濃いギタープレイからスタートするナンバー(streetbeats)もあり、この曲などは「これってジャズ?」「これってニュー・ジャズ?」と面食らいます。
そして"MICKEY MOUTH"では、あの"ミッキー・マウス・マーチ"を「おもちゃがてんやわんやで走り回る」ようにサックスを吹き上げます。だけど、これも気持ちよく、"Cool!"です。

手持ちで残っている数少ないCDやテープの中にあって、"何かをきっかけに随分前に手に入れた"自分のお気に入りのアルバムです。

遊び心を忘れた大人の方、是非一度ご賞味あれっ!

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さかき まさお
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