小児の白血病は、小児癌のなかで最も頻度が高く、
小児人口10万人に3〜4人の割合で発症する。
年間発症数は1,000人以上と推定され、
決して稀な疾患ではない。
急性白血病がほとんどであり、
慢性骨髄性白血病の頻度は5%未満、
慢性リンパ性白血病はみられない。
また成人と異なり、
急性リンパ性白血病が
急性非リンパ性白血病より頻度が高く、70〜80%を占める。
特異性は高くないが最も頻度が高い症状は発熱であり、
発熱が続く小児は、
白血病を鑑別あるいは除外診断するために血液検査を行うことが重要である。
白血球数が増加していない症例のほうが多い。
特に貧血や血小板減少が軽度の症例の場合は、
骨髄検査を行わないと白血病を見落とす危険性がある。
白血病の種類と予後因子によって治療方針が大きく異なる。
治療開始前に行わねばならない必須の検査が多数あるため、
血液専門医に相談すべきである。
骨髄における正常造血の抑制に基づく症状と
白血病細胞の増殖に基づく症状が認められる。
前者は正常白血球の減少による感染症状、
赤血球減少による貧血症状、
血小板減少による出血症状である。
後者は骨・関節痛(最初に整形外科を受診する場合も多い)、
肝・脾腫大(腹部膨満で気づかれる)、
リンパ節腫脹(主として頚部腫瘤で気づかれる)が三大症状である。
中枢神経系、縦隔、性腺、皮膚などに浸潤があれば、
その部位に関連する局所症状が認められる。
発熱は最も頻度が高い症状であるが、
感染症状と腫瘍熱の混合症状であることが多く、
抗生剤を投与しても
白血病の治療が開始されるまで完全には解熱しない症例が多い。
全身倦怠感、食欲不振も頻度の高い症状であるが、
混合症状として理解される。
膠原病、血小板減少性紫斑病、顆粒球減少症などの
病名で経過観察されていた症例が、
後に急性白血病と診断される場合がある。
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